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ASKAさんは、「晴天を誉めるなら夕暮れを待て」
”科学は正しいと言う 迷信の風で育った” と歌った。 この曲を聴いた時、妙に納得したものだけれど、そんな”科学”を”脳”という見地から追及し続けている茂木健一郎さんが、この世界で最も科学で究明することが難しいであろう”音楽を聴いたことによってもたらされる感動”のメカニズムについて語る。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------- 「美しい」「嬉しい」「悲しい」「楽しい」・・・・・・。一瞬一瞬に生身の体で感動することによって、人は、自己の価値基準を生み出し、現実として自分の ものにできるのである。それが「生きる」ということである。だからこそ、本当に感動を知っている人は、強い。生きていく上で、迷わない。揺るがない。折れ ない。くじけない。 音楽は、そんな座標軸になり得る。音楽の最上のものを知っているということは、他のなにものにも代えがたい強い基盤を自分に与えてくれるのだ。 私は、新しい自分に出会いたくてコンサート会場へ足を運ぶ。演奏に耳を傾けることで、今までの自分の人生がどれくらい豊かであったかを確かめる。 生きながらにして、生まれ変わるような体験。それが音楽であり、音楽が生命哲学の根幹にかかわるジャンルと呼ばれる所以も、ここにあるのかもしれない。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------- 「すべては音楽から生まれる」より引用 この本で茂木氏が語る音楽論をたどりながら、自身の音楽体験を思い起こしてみると、「なるほど」と思う部分が多々あった。 生演奏の音楽というのは、エンターテインメントの中でも究極かもしれない。 演劇、映画、私達に感動を与えてくれるものって、この世の中にはたくさんあって、通勤途中に聴くCDの音楽にだって、十分な感動や元気をもらうことができる。 ただ、大好きなアーティストのコンサートでおぼえたあの高揚感には、やはり勝てるものではない。 そして、彼は最後にこう記している。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------- 私たちが音楽を愛するのは、それが生命のあり方に似ているからだろう。ある場所と時間のうちにしかそれは成立しない。片時も留まることなく、常に変化し続ける。 そして、最後の響きが鳴り終える時に、音楽というかけがえのない体験は終わりを迎える。私たちの命も、同じである。いつかは終わりがくると判っているからこそ、その途中の道筋で出会う美しいハーモニーや、軽やかなリズムが愛おしいのである。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------- 「すべては音楽から生まれる」より引用 とても素敵な文章でした。 そして、茂木健一郎さん、素敵な方ですね。 今後のご活躍、楽しみです。
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