|
「自分を知る」という自分探しがテーマになりつつある昨今の日本。
ここ最近は不況の嵐で、一体自分たちはどこへ向かっていけばいいのか、、、と肩を落とす人々の姿を街で、テレビで毎日目にします。 「どこへ向かっていくのか」を考える時、「どこから来たのか」を考えることも大切なのかもしれない、と感じます。 この本は、「日本」という私たちの住むこの国について、外国の方の視点から語られています。 興味深いのは、その世代の広さです。 20代の若い方もいれば、100歳になろうという老婦人の方もいらっしゃいました。 いくつかのエピソードを簡単に紹介します。 雨の日、そしてことに渋谷のように大きな交差点。ほら、あちこちの方向へ動く傘をよくごらんなさい。ぶつかったり、押し合ったりしないでしょ? バレエの舞台の群舞みたいに、規律正しくゆずり合って滑って行く。 演出家がいるかのように、これだけの傘が集まれば、こんな光景はよそでは決してみられない。 あるパキスタン人はお金の数え方がわからないので、乗り物の代金を支払うのに両手を開いてそこから運転手にとってもらうことにした。 「正直な日本の人たちは、そこから必要な分しかとりませんでした。私にとっては信じられないことでした」 関西国際空港のカウンターで、半年前に払いすぎたからと150円を返却されて驚くウィーンフィルのチェリスト。 どうでしょうか。 こんな見方、したことなかったんです、私は。 なんだか、はっとさせられたというか、「それって特別なことなんだ!!」という驚きとなんだかうれしい気持ち。 外国の方が「これは素敵なことなんだよ」と言ってくれることを、「当たり前だよ」なんてあしらわないで、そんなささやかなひとつひとつの「当たり前」を大切に後世のの日本にも残せていきたいな、と感じました。 「自分は何者なのかをとかく見失いがちになる、混迷する世界の中で、”自己発見”の大きな手助けになる」 編集者の加藤恭子さんはこうあとがきに添えていらっしゃいました。 ふつふつとうれしくてあったかくて元気のでる本です。
この記事のトラックバックURL
http://j978jjku.blog116.fc2.com/tb.php/25-5b8e9d98
trackback
|